2012.06.12 Tuesday 00:49

御供物 紅梅香 段盛

今回は 「紅梅香」  こうばいこう  です

再度 書籍からの引用です

「浄土真宗本願寺派 法式規範 (改訂版)」

本願寺出版社 発行

第一編 作法と荘厳

P.52   九  供物 によると

「紅梅糖 こうばいとう (もち米でつくったもの)」

と記載がありますが

これは誤りで (私が指摘するのも大変恐縮ですが・・・)

正しくは 「紅梅香」 こうばいこう  です。


さて その「紅梅香」ですが・・・

この御供物です

梅を形どった3色の落雁を

ひたすら積み上げます  ただ ひたすら・・・

ひとつあたりの落雁の大きさは 

親指の爪より少し大きいくらいでしょうか・・・

厚みは一センチ強くらいです

これは 落雁を積んで盛っていくので

「紅梅香 段盛」 こうばいこう だんもり と呼んでいます

落雁は 木型に生地を詰めて それを型から出して作るのですが

すべて 同じ厚みの落雁に仕上げることは まず不可能です

仮に 0.5ミリ 落雁の厚みが違ったとしても

10段積み上げれば 5ミリ のズレになり

30段積めば 1.5センチ になるので

ゼロ コンマ 数ミリ単位の微調整を加えながら

ひたすら 落雁を積み上げていきます

この手間と根気作業に加え

使用落雁の個数 (写真の2本で 約1600個強)のため

御供物の中で 最も高額のお品となっております・・・



ちなみに・・・ 

御本山の御正忌報恩講の「紅梅香」は

ここ20年ほどで ひとつあたりの落雁を大きくして

つまり 表面積と高さを大きくしたものを使用することによって

盛り上げる段数が減るので 

製作時間を短縮できるものになっています

模様は粗くなってしまいますが 

積み上げ段数による狂いを ほぼ無くせるので

模様にバリエーションをつけることができます

例えば 写真の斜目模様のほかに

菱模様や十字模様など・・・

御本山では 1月13日に 

御供物一式の総入れ替えがありますので

模様の変化をつけられると

「盛替」には好都合といえます  


1980年頃の御正忌報恩講の写真をみると

まだ細かい方の落雁を使用した「紅梅香」ですので
http://www.mikito-matsukaze.com/okumotsu026.html

良いか悪いかはともかく

「伝統」は 様々な要因によって

微妙にマイナーチェンジしていますね

(”ラク”をする方向に変わることが多いようですが・・・)


次回は 「紅梅香 付盛」について です


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